2009年05月20日

チャーガの効用

チャーガの効能とは?~ロシアでは医薬品として使用~



チャーガの研究が本格的に始まったのは1951年のことです。

旧ソ連科学アカデミーカマロフ記念植物研究所と

パブロフ記念第一レニングラード医学研究所による共同開発からでした。

この研究ではチャーガの抽出物を用いて臨床試験が行われ、

特に胃や腸など消化器系のがんに顕著な効果が認められました。

その後、1972年にカローヴィン博士が、これらの臨床データをもとに

喉頭がんの臨床試験を行いました。

いずれも症状の重い第四期の喉頭がん患者27名に対し、

これまでの治療と水200gに対し40gのチャーガ噴霧剤を併用して行い、

毎日5~6分の吸入時間で10日間続けました。

結果は、5回目の吸入でほとんどの患者さんの症状が改善されました。

また、第一レニングラード医学研究所のフェドートフ教授は医師として

長くシベリアに滞在していたことがあり、

そのときにチャーガを愛飲する村人達にがん患者が

極めて少ないという事実に関心を持っていました。

そこで、彼を中心した研究チームも、73年から10年間にわたって

重度の胃潰瘍の患者150人にチャーガを処方する実験をしました。

胃潰瘍は20~25%の確立でがん化するといわれています。

これは、胃潰瘍を患った約4人に一人がガンになる可能性があるということです。

つまり、潰瘍の段階でガン化の抑制力を試す実験です。

結果は驚くべきもので、チャーガを処方した重症胃潰瘍患者150人のうち

ガン化が認められた患者は、10年間で1人も存在しませんでした。

この理由について教授は

「ガン化の原因となる胃潰瘍そのものを抑制できた。
 
 チャーガが本来持つガンの抑制作用により、相乗効果がもたらされたのだろう」

と、報告しています。

日本国内においても、1996年、静岡大学の水野卓名誉教授の研究グループによって

本格的な研究がスタートしました。

水野教授は、「チャーガ多糖の抗腫瘍活性と血糖降下作用」という学術論文で

「チャーガの水溶性多糖及び水不溶性多糖の両方に抗腫瘍作用とともに

正常マウスの血糖値を降下させる作用が認められた」と、発表しています。

その本体がβ-グルカン、ヘテログリカン及びそれらのたん白複合体だと科学的に証明しました。


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Posted by 健康工房 紀の郷 at 10:35チャーガ

2009年05月13日

チャーガを日常的に飲む村でがん患者が極端に少ない

チャーガは、カバノアナタケ、シベリア霊芝、岳樺(たけかんば)などと呼ばれ、

「サルノコシカケ類」あるいは「多孔菌類」という木材腐敗菌の一種です。

白樺の木に寄生し、長い年月をかけてゆっくりと白樺の栄養分を吸収しながら成長し、

白樺のエキスを吸い尽くし、枯らしてしまうほど生命力が旺盛です。

このチャーガがエキスを吸い、白樺の木を枯らしていく過程は、

人間の体内でガン細胞が増殖し、健康な細胞を破壊していく過程によく似ているといわれています。

もともと、白樺の木は寒冷地に自生するたくましい樹木で、

ロシアでは、昔から樹液を体に良い天然のジュースとして愛飲してきました。

この樹液には各種の多糖類、サボニン、アミノ酸、有機酸、ミネラルなど体に必要な

有効成分が豊富に含まれていますから、その薬効は多岐にわたります。

そして、この樹液を吸って成長するチャーガは、栄養の宝庫でもあるわけです。

ロシアでは、チャーガの薬効は古くから知られており、数世紀にわたって

チャーガを煎じてお茶代わりにしたり、薬酒にして飲用したりという歴史があります。

しかも、日常的にチャーガを飲む習慣のあった村では

がん患者が極めて少ないという記録も残っています。

チャーガは、シベリア、ロシア、中部ヨーロッパ、中国、日本の北部といった寒冷地に広く分布し、

マイナス20℃にも耐えて生育しますが、これを見つけるのが非常に困難です。

というのも、カバノキ科の木にしかできないうえ、成長が非常に遅く、

寄生してから10~15年かけてようやく直径50センチ、

厚さ10~15センチの大きさに達するからです。

さらに、大変なことは、山奥まで入ったとしても、他のキノコとの判別が難しく、

1日中探し回っても見つかるか見つからないかというくらい貴重なゆえに「幻のキノコ」

「森のダイヤモンド」とも呼ばれています。


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Posted by 健康工房 紀の郷 at 12:22チャーガ