2009年03月29日

異常菌叢と健康

通常、腸内細菌はある一定のバランスを保って定着しています。

菌叢のバランスを崩す様々な要因~例えば偏食、抗生物質の服用、加齢、

ストレスなど~が働いても、もとのバランスに回復する力を菌叢はもっています。

しかし、これらの要因が長期間にわたって絶え間なく加えられていると、

菌叢を正常な状態に回復する働きは失われ、

菌叢は異常を呈してきます。



菌叢のバランスが崩れると、腸内の有益性菌(主に乳酸菌)が減少し、

有害菌や病原菌などが増加してきます。

菌叢バランスが乱れ、通常の状態とは異なる菌叢が生じると、

次のような状態が生じやすくなります。

①腸内腐敗

  腐敗菌が増加し、タンパク質を分解してアンモニア、硫化水素、

  アミン等の悪臭のある物質を作るようになります。

②有害物質の産生

  アンモニア、硫化水素、インドールなどの有害物質が作られます。

③発ガン物質の産生

  ニトロソアミンやトリプトファン代謝物などの発ガン物質が作られるようになります。

④下痢・便秘

  病原性菌の侵入や有害性菌の異常増殖がおこると、

  これを排泄する現象として下痢が起こります。

  また、有益性菌の減少は腸の蠕動運動を不活発にし、

  便秘になる原因のひとつといわれています。

⑤病原性菌の増殖

  菌叢が異常になり有益性菌が減少すると、通常は少数である菌や有害菌が増殖し、

  感染症などを引き起こすことがあります。



異常菌叢が作り出す様々な有害物質は、ただちに人間に悪影響を及ぼすことはないにしても、

長期間にわたってそれが産生され蓄積している間に、

疾患を発生させたり免疫力を減退させるようになるなど、

障害を起こす原因になると考えられています。

菌叢バランスが崩れることによって、高脂血症や動脈硬化、ガンなど

種々の生活習慣病が発生しやすくなるといわれています。




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健康工房 紀の郷
  


Posted by 健康工房 紀の郷 at 17:24