2009年03月21日

腸内細菌と人間のかかわりⅡ

美容と健康、大切な2つのこと、たった1粒に凝縮しました。
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④消化と吸収

  食物は消化管を通過していくうちに機械的に破砕され、消化液の作用を受けて
  低分子にまで分解され、消化管の壁から吸収されます。
  腸内細菌はタンパク質や糖質を分解したり、人間には消化できない繊維質を分解して
  消化を助けています。

⑤蠕動運動の活性化

  腸内細菌の産生する酸(主に乳酸菌の産生する乳酸など)の刺激によって、
  腸の蠕動運動が活発になり、消化活動が促進されます。

⑥腸内pHの低下

  腸内細菌の産生する酸によって腸内pHが酸性になり、病原菌の増殖を抑制し、
  有害物質の産生および吸収を抑制します。

⑦感染防止

  胃酸や胆汁などで死滅しなかった外来菌も、
  腸粘膜を腸内細菌が覆っているので定着できません。
  また、腸内細菌のある種の菌株は、同種や多種の菌を殺す物質を産生しています。
  この物質はバクテリオシンと呼ばれ、外来菌の侵入・定着を防ぎ、
  菌叢の安定化に働いています。

⑧抗ガン

  ある種の腸内細菌はニトロソアミンやトリプ-P-1などの
  発ガン物質を分解し、無害化しています。

⑨有用物質産生

  腸内細菌はステロイドホルモン
  (男性ホルモンや女性ホルモンなどがあり、コレステロールから合成される)の
  合成に関与したり、また、ビタミン(B群、Kなど)や葉酸なども産生しています。

⑩脂質代謝

  食物等から摂取したコレステロールは、肝臓で胆汁酸に変換され、腸管に分泌されます。
  胆汁酸は脂質の消化吸収助ける働きをした後、ふたたび腸管から吸収され
  常に一定量のコレステロールが貯蔵されるようになっています。
  腸内細菌は一次胆汁酸を二次胆汁酸に変換し、
  またコレステロールの一部をコブロスタノールなどに変換します。
  二次胆汁酸やコブロスタノールは一次胆汁酸やコレステロールより吸収されにくく、
  排泄されやすい物質です。
  このように腸内細菌はコレステロール代謝に重要な役割を果たしています。

以上のように、腸内細菌は人体内の働きに様々な面で深くかかわっており、

人の健康に強い影響を及ぼしているのです。



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Posted by 健康工房 紀の郷 at 15:33 │腸内細菌と健康